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年齢もセクシュアリティも不問――LGBT成人式2014

2014年1月3日 9:26 PM あそぶ--でかける

早稲田大学公認の学生団体Re:Bit(リビット)は19日、年齢もセクシュアリティも不問のLGBT成人式を東京世田谷で開催する。LGBTとは、性同一性障がいや同性愛などの性的マイノリティーのことを指し、この成人式ではLGBTがありのままの自分を好きでいられる機会を創出する。成人を20歳ではなく、「成りたい人になる」と定義した。(オルタナS副編集長=池田真隆)

第一回のLGBT成人式のMCは、人気モデルの佐藤かよさんが務めた

LGBT成人式は今年で3年目を迎える。2011年度から開催されて、岩手・石川・東京・名古屋・福岡など7地域で12回行われてきた。式には、LGBTと友人や家族が参加し、累計1200人以上を動員している。

主催は、LGBT問題に取り組む学生団体だが、50を超える志に共感した非営利団体などから祝福と賛同のメッセージが寄せられる。今年は、世田谷区の学校で開催し、振袖・袴のレンタルブースやプロカメラマンによる撮影会も行われる。

思い出に残すために、参加型のコンテンツも用意している。キャンドル制作ワークショップだ。キャンドルの中には、「ありのままのあなた」「成りたい人になる」をキーワードとして、お気に入りの物や思い出の品を入れる。

2013年度のリビット共同代表の下平武(しもだいら たける)さんは、学校で成人式を開催することに意義を見出す。自身もLGBTであり、学校での思い出を振り返る。

「学校に良い思い出がある人も、そうでない人も、もちろんいらっしゃるかと思います。私自身も学校は、楽しいこともある一方で、家庭と共に社会の当たり前を学び、自分はそれになじまない人間なのだと知った場所でもあります。ただ、そんな学校で新たにLGBT成人式の良い思い出をつくれるとしたらどうでしょうか」と話す。

日本のLGBTは、国内人口の20人に1人に当たる約5%といわれる。学校のクラスや職場など、ある程度の規模のあるコミュニティーにはほぼいる計算だ。しかし、男女二元論で構成される実社会では、「身近には(LGBTは)いない」との思い込みが先行してしまいがちだ。

この成人式は、そのような思い込みを見直す機会となる。去年、世田谷区民会館で開催されたLGBT成人式では、500人が見守るなか、新成人代表として挨拶した笹原千奈未さん(20)は、「20歳になり、ちゃんと笑えるようになりました」と話した。今までは、自分が無理をしていると気づかないくらい感情を押し殺していたという。

「対話することで、相手の気持ちを感じた。価値観が変わり、自分の気持ちを出していこうと思う」(笹原さん)

体の性と心の性が一致しないトランスジェンダーの人々は、自分の意にそぐわない晴れ着姿をしなくてはならないことや、出身地でカミングアウトしていない場合、同窓会の席などで現在の日常や恋愛についてありのままに語り合えないなどの理由から、疎外感やうしろめたさの中で成人式に参加するLGBTの人も多いのだ。

ドレスコードは、「あなたらしい格好」で、「成りたい人になる」と定義されたこの成人式では、多くのLGBTの笑顔が生まれる。

LGBT成人式2014

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