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【寄稿】エシカルファッションの本音事情――INHEELS 岡田有加

2013年5月13日 12:43 PM あそぶ--おしゃれする


「エシカルで物は売れるのか」、って?

「売れません」。

「エシカル機運が高まっており、消費者は今までの消費形態を見直している」という論調はいたるところで目にしますし、データもあります。

ただ、一部は結論有りきのデータ探し(エシカル肯定のための裏付けデータを探すため、客観的でなく、その結論を否定するデータを排除してしまっている)だったり、エシカル関係者の「希望的観測」であることも少なくありません。

もちろん、 エシカルという言葉の認知度がじわじわと上がっていることは事実なのですが、まだそれだけでビジネスとして成立する段階には到達していない、というのが現状ではないでしょうか。

実際、レディースアパレルブランドINHEELSとして実感するのは、「エシカルだけではお金は出していただけない」ということです。

自分が精神的、経済的に満ち足りているときは多少の自己犠牲を払ってでも他者を助けて充実感を得られますが、正直「他人どころじゃない」状況は、少なくとも私にはたくさんあります。

やはり一番可愛いのは自分。洋服で言えば、自分が今よりステキになり、お財布へのダメージは最小限に留めることが最優先。

それにエシカルがついてくればラッキー。この、多数を占めると思われる「やっぱり自分が可愛い」層にアプローチをしなければ市場性を生むのは難しいのではないでしょうか?

2010年に実施されたパリエシカルファッションショーでの「一番大事なのはデザイン、次に価格、フィット、最後にエシカル」という言葉は本当だったのだと日々実感しています。

INHEELSではこの、デザイン、価格、フィット、エシカルという順番を常に頭に入れながら日々商品開発やPRを行なっています。

もちろん、エシカルは私たちの存在意義なので追求しますが、現在はデザインと価格の魅力をメインに、ちゃっかりエシカル要素を差別化要因として混ぜつつ徐々に広げていくというのが取るべき道だと思っています。(寄稿・INHEELS共同代表 岡田有加)

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