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井浦新、「ファッションの作り手は社会に向き合うべき」

2016年4月26日 10:11 AM あそぶ--おしゃれする

経済産業省資源エネルギー庁は、ファッション業界の省エネを推進する「SAVE THE ENERGY PROJECT」を立ち上げた。同プロジェクトでは、ファッションを通じて消費者の省エネ意識を向上させることが目的。今年度はデニムで課題を訴える。同プロジェクトのアンバサダー井浦新さんに話を聞いた。(聞き手・オルタナS副編集長=池田 真隆)

Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2016 A/Wのローンチイベントで、プロジェクトを発表する井浦さん=3月14日、渋谷ヒカリエで

Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2016 A/Wのローンチイベントで、プロジェクトについて説明する井浦さん=3月14日、渋谷ヒカリエで

――井浦さんがアンバサダーを引き受けた理由を教えて下さい。

井浦:いろいろありますが、一番の理由はファッション業界で働く現場の方々から求められ、熱いメッセージを頂いたからです。20年以上ファッションの世界の片隅で仕事を続けさせてもらってきて、つくる事以外で自分が貢献できることとして、この新たなプロジェクトの入口になり、多くの方々に伝える事だと思いました。

――井浦さんは、日本のファッション業界が抱える社会問題は何だとお考えでしょうか。

井浦:ファッション業界は、つねに新しいモノをつくらなくてはいけないという建前的な習慣にとらわれすぎて、省エネに対しての意識はとても遅れていると思います。

もうすでに作り手がつくりたいものをつくる時代ではなく、つくりたいものを踏まえて、社会に向き合わなければいけない時代です。

ファッションは単に流行だけを追いかける時代ではなくなっています。僕が手掛けているELNEST CREATIVE ACTIVITYでは服づくりはもちろん、ショップづくりにおいても資源の再利用を試み、アイデアと労力を惜しまなければできるということを実践してきました。

そしてファッションを飛び越え、ものづくりの根幹でもある日本の伝統工芸の職人の方々から自然の恵みをいただいて、ものを作る心や想いを学ばせてもらってます。そのシンプルな精神は今のファッションに必要で活用されるべきことだと思っています。

――アンバサダーとして、今後はどのような取り組みをしていきますでしょうか。

井浦:ファッションの最大の魅力は、誰かの何かになれること。服を通して、着る人の精神に訴えかけられる事だと思います。このプロジェクトが広がれば、人だけでなく、地球や環境にまで深く関わりあえる事ができるようになる。

時間がかかるかもしれませんが、ファッションウィークのデザイナーズブランドだけでなく、ストリートやアウトドアなど分野を超えてファッション業界全体に広がってゆくように働きかけていきたいです。そして、俳優活動も活かし、今回のクリエィティブディレクターを務めている柿本監督とこのプロジェクトに関する映像作品も制作できたらと思っています。

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