まなぶ

妊娠・DV・LGBT ネット上に中高生の「悩みの受け皿」を

2016年1月7日 5:12 PM IT×ソーシャル--まなぶ

NPO法人3keys (スリーキーズ、東京・新宿)はこのほどクラウドファンディングサイトで、中高生からいじめやLGBT、妊娠などの悩み相談を受け付けるポータルサイトの制作費を集めている。ネット上に子どもの悩みを受け止める受け皿をつくり、同団体が審査した安全な支援団体につなげる。中高生のなかには、友達にも言えないほどの悩みを抱えている人もおり、インターネット上に居場所を求め、その結果、援助交際の誘いや裸の写真を要求されるなどの被害に遭うケースが相次いでいる。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

3keysの代表理事である森山さん

3keysの代表理事である森山さん。大学生の頃から団体を立ち上げて、学習支援活動を続けてきた

首都圏の中学生を対象にした調査では、中学生の5人に1人が、「悩み事の相談相手がいない」ということが分かった(サントリー次世代研究所ホームページ「現代親子調査 第1回レポート『親子のかかわり』」から)。この割合は、東京だけで約20万人、全国では140万人の中高生に該当する。

親や先生、友達に悩みを打ち明けられない中高生のなかには、インターネット上に助けを求めた結果、性的被害を受けるケースが多発している。3keysは虐待や貧困などの家庭の事情で十分な教育が受けられない子どもたちへの学習支援や悩み相談を行ってきた。日ごろ、接している子どもたちから、「大人なんて偽善者ばっかり」という声を聞くこともあるという。

ネット上でのトラブルは増えているが、一方で、子ども支援を行うNPO団体の数も増えている。そのような団体と、悩む子どもたちをつなげたいという思いで、このポータルサイトの立ち上げを決めた。

同サイトは、中高生にも分かりやすく設計し、無料もしくは安価に食事ができる場所や、勉強を教えてもらえる場所などを紹介する予定。利用者は近隣でそのような場所を見つけることができ、それぞれの悩みに合った相談先を見つけることができるようにする。

同サイトのリリースは今年4月を予定している。まずは、東京版を製作し、その後、全国版へと拡大させていく。6人に1人が該当する「子どもの貧困」状態にある、中高生への国や企業からの支援は乏しい。NPOや民間のボランティアが彼・彼女らを支えている。

クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」で集めている金額は、600万円。サイト制作や、広報・SEO対策、支援団体の選考をはじめとした安全対策などに使う。期限は、3月3日までで179万円が集まっている。

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