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芦別を盛り上げる「ふるさとビデオ大賞」

2016年8月11日 12:40 PM IT×ソーシャル--まなぶ

かつて石炭産業で栄えたが、閉山に伴い人口が激減した芦別。観光産業に力を入れ地域経済の立て直しに力を入れていたが、カナディアンワールドや北海道大観音、ライフステージホテル天都などの箱物が失敗し、更なる人口減少が止まらない。そんな中、記録に残る形、映像というコンテンツで地域を盛り上げようとする団体がある。星の降る里芦別映画学校だ。(武蔵大学松本ゼミ支局=鈴木 湧太郎・武蔵大学社会学部メディア社会学科3年)

左から、大西俊夫(星の降る里芦別映画学校実行委員会事務局長)、梅田正孝(星の降る里芦別映画学校実行委員会委員長)

左から、大西俊夫(星の降る里芦別映画学校実行委員会事務局長)、梅田正孝(星の降る里芦別映画学校実行委員会委員長)

星の降る里芦別映画学校は1993年当時市役所に勤めていた一市民による声掛けから始まった。「時をかける少女」や「転校生」といった代表作を手掛けた大林宣彦監督を学校の校長とし、ふるさとをテーマとした一般公募による「ふるさとビデオ大賞」の上映、映像制作のノウハウを教えるワークショップなどの活動を行っている。

「ふるさとビデオ大賞」を行う意義について聞いてみた。大西さんは「それぞれが持つふるさと観、それは人でも風景でも何でもいいですが、各々が感じているふるさと、originがアーカイブとして残っていけば、芦別に行けば日本中のふるさとを知る事が出来るよ。そういった視点で芦別に足を運んでくれる人を増やしたい」と話してくれた。また、梅田さんは「自分の知らなかったふるさとも見えてきて、自分のふるさとの素晴らしさというものを再認識させられる。」とも話してくれた。

星の降る里芦別映画学校の資料

星の降る里芦別映画学校の資料

星の降る里芦別映画学校の活動は現在、補助金の額が減ってきている現状や芦別を舞台にした映画「野のなななのか」の制作準備による多忙スケジュールなどを機に、2012年以降活動を中止している。

今後の活動予定を尋ねると、「野のなななのか」という芦別を舞台とした映画の教科書を活用した新たな活動をやっていければとの答えをいただいた。しかし、新しい活動という議題の中で、若者の発想や力が不足しているという事も明らかになった。

これらの事も踏まえ、お二人がこれからの星の降る里芦別映画学校実行委員としての役割を語ってくれた。「今まで作ってきたものを守っていく。自分達の活動に興味を持って訪ねてきてくれた人に語り継いでいく。その結果若い人達がこの活動を作り上げたいと思ってくれれば嬉しい」。

過疎化が進み自治体が崩壊している地域も出てきている現代。そんな現代に生きているからこそ、誰しもが持っている生まれ故郷、ふるさとというものを振り返る必要があると考える。星の降る里芦別映画学校はその大きなキッカケとなるのではないだろうか。

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