まなぶ

小説・ゲーム・絵画、月10万円のクリエイター奨学金

2017年2月9日 11:54 AM IT×ソーシャル--まなぶ

スマートフォンアプリの開発を行うコロプラ(東京・渋谷)の馬場功淳代表取締役社長が立ち上げた公益財団が若手クリエイターへ返還不要の奨学金を給付する。月10万円で、年120万円を50人に給付し、セルフプロデュース能力を鍛える講座も提供する。対象は2017年4月1日時点で25歳以下で、専門学校、短期大学、4年生大学、大学院に在籍している若者。テクノロジー、アプリ、ゲーム領域だけでなく、映画、小説、絵画、ファッションなど、オリジナルなコンテンツをつくっているクリエイターなら応募可能。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

馬場社長が立ち上げたクマ財団では、第一期生として50人の奨学生を公募している

クリエイターに奨学金を給付するのは、クマ財団。同団体は2016年3月に、コロプラの馬場社長が個人で立ち上げた。若手クリエイターの支援が主な活動だ。

クマ財団の緒方仁暁・事務局長は、「若手クリエイターの可能性に期待している」と力を込めるが、その背景には、馬場社長が学生時代に開発したゲームが、現在の主力事業になっていることがある。

若手クリエイターの支援方法を考えたときに、「時間がない」ことが課題だと分かったという。作品や研究に集中したいが、生活費や奨学金を返すためにアルバイトもしなければならず、時間がなくなってしまう。

今回の奨学金ではこの悩みの解決を目指した。お金があれば、作品の製作に没頭でき、有意義な体験を積める。緒方氏は、「お金ではなく、時間を渡したい」と強調する。

同社は、オンラインゲームの開発を手掛けるが、今回の対象クリエイターはゲームを開発する技術者だけではない。映画、アニメ、漫画、ファッション、作曲など多様な分野に及ぶ。

若手クリエイターには作品の出来栄えに加え、奨学金を生かして、どのような時間を過ごすのかに着目していると話す緒方さん

緒方氏は、クリエイターの定義について、「自分が発信したものに対して、たくさんの人を感動させる職業」とし、「馬場はたまたまゲームだっただけ。漫画でも絵画も同じ、人を感動させることには変わりはないので、支援していきたい」とする。

第一期生は書類審査や面接を経て、50人に絞る。7月から1年間支援するが、「セルフプロデュース能力」を鍛える講座も行う。世の中の動きを抑えて、自分をどうブランディングしていくのかを学ぶ。

財団では、この能力が若手クリエイターには不足していると考えた。「クリエイターは世の中に認めてもらわないといけないが、ただつくるだけで、売り方を知らない人が多い。世の中に認めてもらう考え方を身に付けてほしい」(緒方氏)。

奨学生どうしの交流会も実施する予定だ。異なる分野のクリエイターと交流することで、インスピレーションを刺激し合う狙いだ。

3月中旬には、一般や企業を呼んで成果発表会を行う予定だ。才能ある若手クリエイターと企業や投資家をつなげ合わせる場にしたいという。緒方氏は、「若手クリエイターを支援する志に共感した企業と協働型のCSR活動として、連携して盛り上げていければ」と話す。

クマ財団では世界に通用するトップクリエイターの輩出を目指す

・クマ財団のクリエイター奨学金の詳細はこちら

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