まなぶ

全国の町が伴走!タイムより思い出競う「ソーシャルマラソン」

2012年9月25日 11:30 AM まなぶ--フューチャー

今秋、全国で一風変わった「体験」を競うマラソンが行われる。その名も「ご当地ソーシャルマラソン(シャルソン)」。コースは各地の「町」。半日ほど使って自由に巡り走り、ゴール後の報告パーティで「一番面白い体験をした人」が優勝する。

参加者が自由にコースを決める。走っても歩いても、何人一緒でも可



今年2月に開催された東京・経堂を皮切りに、すでに墨田区、横浜市、群馬県前橋市の地元住民が実行。当日の様子はフェイスブックなどで紹介され、「面白そう」「自分たちもやりたい」との声が広がっている。

7月1日の「まえばしシャルソン」は、前橋在住の藤澤陽さん(33)が企画した。藤澤さんは高校まで前橋に住んでいたが、大学進学を機に上京。昨年、実家の建設業を継ぐために戻った。

「帰ってきたら町が死んでいた。駅前の商店街も人がいない。皆、前橋に対してあきらめている」

人は郊外のショッピングモールへ行ってしまい、市街でイベントをやっても集まらない。

「なぜずっと東京にいて、地元の現状を見過ごしていたのだろう。怒りと同時に、前橋に対して罪滅ぼしをしたいと思った」

そんな時、シャルソンを知った。商店街の知り合いに声をかけ、店舗を「給水所」ならぬ「給○所」にしてほしいと打診。家具屋、餃子屋、法律事務所、整骨院など、19カ所の店が協力し、ランナーに飲み物やプチサービスを提供。当日は大雨だったが、老若男女40人が集まった。

優勝は家族で参加した4人組。シャルソン中に娘さんの誕生日を祝う。ケーキやチキン、プレゼントなどは給〇ポイントを周りながら買い集め、パーティを完成させた。現在、藤澤さんは「前橋○○部」という、住民が好きな活動を楽しめるシステム作りに取り組んでいる。シャルソン参加者の3分の1もがメンバーになった。

シャルソンを始めたのは、経堂にあるパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」を営む佐谷恭さん(37)。東京マラソンに落選し、「それなら自分で大会を作って走ろう」と誰でも参加できる「ソーシャル」な仕組みの大会を同日に開催。

「走って健康になり、ランナー同士や店の人、道で応援してくれる人など、知らない人と触れ合い、視野も広がる。シャルソンが広まれば、世界が平和になるかもしれない」(佐谷さん)

9月30日には札幌、10月13日には新潟、11月10日には横浜、25日には別府と神戸での開催が決定している。(遠藤一)


ご当地シャルソン協会:http://www.facebook.com/cialthon/
前橋シャルソン:http://www.facebook.com/Maebashiscialthon
札幌シャルソン:http://sapporocialthon.com/
新潟シャルソン: http://p.tl/YJi2

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