まなぶ

なぜ、ぼくらの声は政治に届かないのか

2013年10月21日 9:17 AM まなぶ--フューチャー


東京都港区議会議員でNPO法人グリーンバード代表の横尾俊成氏が自身初となる著書『「社会を変える」のはじめかた』(産学社)を出版した。「選挙で政治を変える時代は終わりを迎えつつある」とし、選挙以外の政治参加の方法が探られている。いくら声を上げても政治は変えることができないと嘆く人にこそ読んでほしい。(オルタナS副編集長=池田真隆)

議員になったからこそ分かる、投票される者の視点で書かれている

著書の中では、選挙以外のさまざまな方法で政治参加する方法が記されている。注目なのは、政治に声が届かないカラクリを明かしている部分だ。

横尾氏は声が届かない理由を4点挙げる。「決定プロセスが複雑過ぎること」「新しい施策は敬遠されること」「会派が自由な発言を阻害すること」「サイレント・マジョリティの声は集めにくいこと」だ。

中でも、サイレント・マジョリティを動かせるかが、政治を動かす分岐点になるととらえる。「選挙で選んだカリスマ的リーダーに任せていては根本的に変わらない。常日頃から政治にかかわり、いつでも使いこなせるように訓練しておかなければいけない」と訴える。

横尾氏は、学生時代から、社会的課題の解決に動いてきたことで、「ソーシャル議員」と呼ばれる。911で親しい人を亡くしてしまったことをきっかけに社会のために何かできることはないかと動きだす。

2005年4月、新卒で博報堂に入社する。上司にソーシャル性のある企画をプレゼンすることが話題となり、社内でソーシャル系社員と評判になり、他部署からも社会貢献事業の相談を受けるようになる。

2010年に博報堂を辞め、街のゴミ拾い活動を行うグリーンバードの代表に就任する。無所属で港区議会議員に立候補し、初めての選挙で当選する。若者との親交も厚く、博報堂を辞めた今でも広告会社に就職を希望する就職活動生からの相談が絶えない。

「政治は変わらないとあきらめてしまっては、一向に変わらない。将来受け取る年金は少なくなり、原発は同意なきまま増えていく。本当にこのままで良いのか?気付いたあなたから動かなければ、社会は何も変わらない」と想いをぶつける。


『「社会を変える」のはじめかた』(産学社)

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