はたらく

恋したのは地方「彼氏じゃなくて会社つくる」と決意した女子大生

2013年1月25日 2:37 PM はたらく--挑戦者たち


都内の大学に通いイマドキの生活を送っていた女子大生2人組が、地方の魅力に恋して、地域活性化に取り組んでいる。正能茉優さん(慶應義塾大学総合政策学部3年)と山本峰華さん(同学部4年)だ。クリスマスまでには彼氏をつくりたいと思っていた2人だが、長野県小布施町に惚れ、今年1月に「ハピキラFACTORY(東京・品川)」を起業した。

代表取締役社長の正能さん(写真右)と副社長の山本さん 



2人が小布施町を初めて訪れたのは、2011年の夏。同町でまちづくりを学ぶ「地域づくりインターン」に参加したのがきっかけだ。それまでに、小布施町とは縁もゆかりも無かったが、人柄や都会にはない暮らしぶり、ものづくりに掛ける思いなどに魅了されたという。

「地方を好む若者は少ないが、それは食わず嫌いなだけ。実際に見てみると、とんでもなくワクワクする場所。私たちが感じた地方の良さを全国の若者にも感じさせる機会をつくりたい」と、大学に通いながら起業することを決意した。

同町の人口は約1万人で、小中学校しかない。昨年9月には、35歳以下の若者を集めた「小布施若者会議」を開催し、200人以上が集まった。

同会議を終えて、2人は「これからは地方が盛り上がる」と確信したという。地方活性化のために熱く議論する参加者の目の輝きからそう思ったのだ。「数年後は、超高級マンションや高級車を所持して暮らす生活ではなく、地方で本物に囲まれながら暮らす方が豊かに感じる時代になるはず」

しかし、収穫と同時に課題も残ったという。「参加者のほとんどが男性であった。同世代の女性にも地方に関心をもってもらう必要があると思った」と、山本さんは話す。

かのこっくり

そこで、20代女性の気持ちを掴むために思いついたのが、「菓子」だった。老舗栗菓子店「小布施堂」と連携したバレンタインキャンペーンを企画した。小布施堂の栗きんとん「栗鹿ノ子(かのこ)」を若者にも好まれるように、ハート形の赤い紙製容器に入れ「かのこっくり」として販売する。

「地方というと、何もなくてダサいイメージがある。なので、若い世代に地方に関心を持ってもらうことは難しいが、女の子には本質的にいいものを見抜く力があると信じている。地方で私たちが見た本物を多くの人に広めたい」と2人は意気込む。

「かのこっくり」は公式サイトより10個以上から購入が可能。2月1日以降、小布施堂本店や日本橋三越本店、JR大阪三越伊勢丹、ながの東急百貨店などで販売する。2月5日から14日までは、渋谷PARCOの1階で店頭販売を行い、2人も参加する予定だ。(オルタナS副編集長=池田真隆)

ハピキラFACTORY

*本記事は2013年1月に掲載されたものであり、年齢や日時は全て当時のものです。

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