はたらく

社会起業家になるために商社やコンサルよりもずっと近い会社―ボーダレス・ジャパン

2013年3月15日 6:10 PM はたらく--挑戦者たち

「いつかは社会起業家になりたい」と考えている学生は多い。そうした学生が次に考えるのは「資金やビジネススキルを手に入れよう」ということ。そして目指すのは総合商社やコンサルティングファームといった短期間でビジネス能力がつくとされている世界。

「しかし、本当にそれが近道なのか」と疑問を投げかけるのが株式会社ボーダレス・ジャパン代表取締役副社長の鈴木雅剛さん。“社会起業家のプラットフォームカンパニー“を標榜するボーダレス・ジャパンの設立経緯と事業、将来的なビジョンを聞いた。

■賃貸仲介事業で見つけた社会起業の必要性

ボーダレス・ジャパンを立ち上げたのは、田口一成さんと鈴木雅剛さん。学生時代、途上国のNGOやNPOが資金繰りに苦しむ姿を見た田口さんは、寄付に頼らない形でのビジネスを通した社会貢献のあり方を以前から考えており、新卒で入社した企業で同期だった二人は2007年に退職し起業した。

とはいえ、最初から「社会起業」にこだわっていたわけではなかった。会社設立当初の事業は不動産の賃貸仲介。というのも「ビジネスで得た利益の一定割合をNPOなどの活動などに回す」という形をとっており、事業そのものには社会貢献を求めていなかった。

新しい手法で始めた賃貸仲介事業は評判となり成功した。しかしその中で出会ったのは差別で住居を得られない人々。海外から留学してきた学生や老人夫婦などは、不動産業者が入居を拒むケースが多々あり、仲介業者にはそれを変えることができなかった。

それならば、と始めたのがシェアハウス事業の「ボーダレスハウス」。第一号の物件は、そんな話が上がった3時間後に決まったという。外国人と日本人が半分ずつ入居する「BORDERLESS HOUSE」は50棟近くを運営し、今では中心事業の一つとなっている。

これ以降、ボーダレス・ジャパンは普通のビジネスはやらない、と決意する。

社会問題を解決する「ソーシャルビジネス」を次々と生み出すために、熱い志を持った優秀な仲間が集い、会社のリソースを使って「世界を変える」ために事業に集中できる、そんな企業。それがボーダレス・ジャパンの掲げる“社会起業家のプラットフォームカンパニー”なのだ。

■経営は会社がやる。事業運営は社会起業家がやる。

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