はたらく

伊藤忠に小学生社員が入社、コンビニ・ビジネスで「三方良し」学ぶ

2015年8月13日 5:05 PM はたらく--エシカルな働き方

伊藤忠商事に、2日間限定で小学生社員が入社した。これは、同社が次世代育成として行うCSR活動の一環で、小学生たちは商社パーソンとしての心得を学んだ。地域の繁栄を考えながら事業を拡大していく「三方良し」を実践した。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

「未来のコンビ二」についてプレゼンする小学生社員たち

「未来のコンビ二」についてプレゼンする小学生社員たち

8月12日、伊藤忠商事の会議室では、緊張した面持ちで並ぶ小学生社員たちがいた。これから、同社の先輩社員らにプレゼンするのだ。

プレゼン内容は「未来のコンビ二」。グループ企業のファミリーマートでは、店舗を地域コミュニティの中心として、便利なことはもちろん、お年寄りから子どもまで気軽に訪れる場所にしたいという考えがある。

小学生社員たちは、普段お店を使う側の目線を生かし、ユニークなアイデアを提案した。

「親子で買い物に来た時、親が買い物をしているときに、子どもの面倒を見てくれるロボットを開発。悪い人が来た時には、防犯機能も作動する。名付けて、アソボウハンロボット」

「ファミリーマートのなかに病院をつくる。診察までの待ち時間に、買ったものを食べることができる。コンビニが病院になることで、病院に行きやすくなる。24時間対応に」

小学生社員たちのアイデアは、大人のような既成概念にとらわれず、視点そのものが斬新

小学生社員たちのアイデアは、大人のように既成概念にとらわれず、視点そのものが斬新

なかでも、企画担当者が唸るような斬新なアイデアもでた。それは、お風呂があるファミリーマートで、略して、「ファミブロ」。

このファミリーマートは、お風呂以外にもマッサージ機も備え、無料送迎バスもある。お風呂上がりに飲む牛乳も豊富に揃える。地域の健康ランドとして機能する。

このアイデアには、ファミリーマート総合企画部マーケティング室マネジャーの新野貴史さんは、「考えたことがなかったが、地域住民が集まる場所としては面白い発想」と高く評価した。

小学生社員のプレゼンを聞く先輩社員ら

小学生社員のプレゼンを聞く先輩社員ら

小学生たちが商社パーソンとして職業体験をするこの活動は、アウトオブキッザニアと呼ばれ、今回で2回目。今年は、多岐に亘る伊藤忠商事の業態の中から、子供にとって身近な存在であるコンビニエンスストアをテーマにし、伊藤忠商事とキッザニアの運営会社KCJ GROUP(東京・千代田)が主催し、伊藤忠商事のグループ企業であるファミリーマートが協力した。

全国から高い競争率の中から選ばれた約30人の小学生が2日間に渡り、商社の仕事やコンビニエンスストアのビジネスを学び、商社パーソンとして、様々な課題に対して子供ならでは視点で解決案を提案することにより、子供達の課題解決能力を育成するプログラムだ。

ファミリーマート店舗内で、説明を受ける

ファミリーマート店舗内で、説明を受ける

初日は、伊藤忠商事のキッズ社員としてファミリーマート店舗内で販売されているプライベートブランドの販促方法についても考えた。プレゼンに優勝したチームのプラン「お出かけにどうぞ!」が本日から8月31日まで、「ファミリーマートサンシャイン南店」で導入される。

「お出かけにどうぞ!」チーム。このプランは8月31日まで実施される

「お出かけにどうぞ!」チーム。このプランは8月31日まで実施される

2日間の体験を終え、小学生たちからは、「お客さま目線になる大切さを学んだ」「お店の売上だけでなく、地域のことも考えなくてはいけない」などの声が聞かれた。この職業体験は、商社パーソンとして「三方良し」の精神を理解し、地域の繁栄にもつながる働き方を小学生のうちから学べることに価値がある。

この企画を担当した伊藤忠商事広報部の後藤麻希子さんは、「子どもたちは2日間で感じ取ったことを、整理して、最終日のプレゼンにあたっていた。非常にできが良かった」と後輩社員の健闘を称えた。

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