はたらく

みんなと育つ「共育」を掲げ、移住を決めた28歳のリーダー

2017年2月11日 1:18 PM はたらく--エシカルな働き方

「ボランティアでなく、『三井』として認識してもらうようにした」――。特定非営利活動法人SET創立者にして代表理事の三井俊介さん(28)はそう語る。東日本大震災の津波被害を受けた地域、岩手県陸前高田市広田町に活動拠点を置く。現地の小中学生や高校生、そして首都圏の大学生や社会人を巻き込んだ幅広い年代層を活動に巻き込み、「共育」を行っている。(久保田 紗佑歌)

筆者は、同団体の「ひろたび」という企画に参加したことがある。

2015年6月陸前高田に初めて行った時の思い出

何を体験したかというと…

木々を抜けていくと…

広い海が広がっている

陸前高田の自然、海を眺め、

津波で上部にある窓辺以下まで浸った

東日本大震災の津波被害を受けた震災遺構を巡り、

農作業体験で活動した田畑、夕焼けに映えている

農業体験をし、住民さんと一緒にごはんを食べ、おしゃべりをし、

おいしいごはんを堪能!!

みんなでおいしい海鮮丼をいただいたのである。

参加した当時は宿泊・観光事業だけを行っている団体かと思っていたが、そうではなかった。今では、現地と人を繋ぐ就職マッチングサービスを手掛ける会社を誘致してくるなど、求職者の受け入れを始めている。

東北あいターンの受け入れも

同団体の企画の参加者には、実際に移住を決めた学生がいた。そこで気になるのが親御さんの反応だ。移住するといった一大決断に対し、どのような反応があったか。

三井さんによるとすんなりと許可をいただいた学生もいれば、学費や保険料、携帯電話にかかる契約通信料などをすべて自分で払うことを条件にした親もいたそう。

ちなみに、三井さんはというとすんなりといったそう。広田町に移住する前、カンボジアでボランティア活動をしていた彼は「カンボジアに行きたい」と話していた。そのため、広田に移住したいと伝えたときは、「カンボジアよりかは良いよね」とのことで、承諾を得た。

三井さんが暮らす地区にとっては50年来の移住者である彼は、移住後に大きな困難を乗り越えてきた。広田町に住む人々の信頼を得るまでに長い年月をかけてきた。移住後半年間、何をすればよいか分からなかったため、とにかくなんでも取り組んでいた。しかし、そんななか住民の方々より放たれた言葉がある。

「頼んだことを中途半端にするな」――。

「やる気がない」――。

自分の立ち振る舞いに対する評価が返ってきた。あるときには、広田町にある自宅の郵便受けに「帰ってほしい」という内容の差出人不明の手紙が投函されていたこともあった。

「信用してもらえないと、事業も成立しない」――。

そう考えた彼は、人生すべてをかける覚悟を決めた。目指すビジョンや方向性を示すようになり、住民の方々の信用を徐々に得ていったという。

「思っていることを誠実に伝えること」――。

この言葉がとても印象深かった。

今春に、大学生を対象に1週間の陸前高田市広田町を巡るプログラムが実施される。ただ街を巡るだけでなく、これからの広田町のあり方や未来を考える機会がある。「こうあったらいいのに」「どうしてこうなんだろう」、そういった希望や疑問を思い切りぶつけるチャンスだ。今の広田町を体感してみてはいかがだろうか。

もし移住したいと考えたのならば、親としっかりと向き合っておこう。
家族を大切に。

現地で撮影した一本松

執筆者:久保田紗佑歌
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部2年の久保田紗佑歌です。東京都品川区生まれ・育ちです。よく『シティーだね!』と言われます。水泳やそろばん、テニス、油絵や放送など過去にしてきました。現在は月1で美味しい料理を食べる食文化サークルに所属して癒されています。また大学に進学してから、非営利活動・ボランティアと関わりを持ち始めました。どのような方が参加されるのか、楽しみです。よろしくお願いいたします。

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