はたらく

変革を生み出す一歩 シアトルの社会起業家から日本への想い

2012年8月7日 5:00 PM はたらく--就職活動

この6月アメリカ・シアトルから一人の社会起業家が来日した。彼の名前はアドナン・マームッド。日本を含む世界20ヶ国120以上のプロジェクトと世界中の個人とを繋げて、寄付活動をサポートしているNPO Jolkonaの共同創設者としてTEDやシアトルタイムス、CNNなど多くのメディアに取り上げられてきた。

変革の為の1歩を踏み出せるかが鍵だという



今回彼が来日した目的は日本の若者にあるメッセージを届けるためであった。「あなたの中にあるリーダーシップ:変革を生み出す初めの一歩」【Leadership within You: How one small step makes a huge impact】。今回2部構成で、1回目は彼自身の日本への想い、2回目は講演とそれに参加した学生たちに焦点を当てていく。

真ん中の白い服を着ている男性がアドナン



第1回目 アドナンの日本への想い

若者の志に触れることができた、日本での日々はとても素晴らしかった。シアトルに戻ってきた今、日本での出来事を振り返ってみたいと思う。まず、日本の4つの異なる大学―神田外語大学、京都大学、沖縄キリスト大学、日本赤十字九州国際看護大学―で”若きリーダーシップ”について講演をした。また、東京・原宿では何名かの日本の社会起業家とお会いし、そして日本の著名人、日本赤十字九州国際大学の喜多先生、京都大学の瀧本先生とも交流ができた。この日本でのめまぐるしい一週間の旅のなかで、私はとても謙虚な気持ちをもった。この日本で感じた気持ちを綴ってみたい。

1、なにか問題を解決する上でまず最初の一歩は問題が存在すると認識することだ。それは非常に重要な一歩であり、日本の若者はこの一歩をしっかり踏み出せているととても感じた。日本を変えるために必要不可欠なものだと認識していたので、日本人にとってこれは素晴らしい出だしだ。

2、恐れは人間として原始的に持つものである。しかし、恐れは大きな力の源ともなる。それはイノベーション、チャンス、そしてよりよい生活のきっかけとなる。日本の若者の目に恐れが映っていた。その恐れは人を不自由にさせてしまう。わたしは数年前にそれを自分自身体験した。それは変化の恐れ、伝統に反する恐れ、家族を落胆させてしまう恐れ、そして友達から社会から嘲られる恐れかもしれない。日本での私の役割はこういった若者が恐れを克服する力になることだった。たとえわずかでも、彼らの力になることができれば幸いである。

3、社会の変化は一夜にしてできる簡単なものではない。日本を変えるには、さまざまなやり方でその変化を起こすだけではなく、20年30年と継続してその変化を起こす必要がある。忍耐強さが必要である。そして世界中で忍耐強く献身的でいる必要性を理解しているのは、ほかでもない日本人である。

4、草の根ではあるが、社会起業家からアメリカ大使館による「Tomodachi」プロジェクトまで多くの活動の流れができている。私たちは、その機運の高まりから大きな転換期を予感することができる。今はこれまでの活動を失わずそれを押し進めていく時だと言える。

草の根レベルでは、その活動は順調に進行しているように思う。活動のきっかけはその自分の旅を続ける意義の再確認とその結果を最初から最後まで見続けることに違いない。それには対話、仲間との協力、そしてインパクトを追っていくことが必要である。私の日本での活動が多くの人々にとって有意義なものであったと願っている。

日本で出会った人々の活動過程を見届け、私の「第二のふるさと」に戻ってくることが待ち遠しい。

アドナンのオリジナル・メッセージはこちら:
http://zumalife.com/-recaping-week-in-japan
こちらのブログにコメントをすることで、アドナンとの対話が続けられます。
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アドナン氏自身、10歳から15歳の間日本に住んでいたこと経験から、日本に特別な想いがある。それは創設に関わったNPO Jolkonaにも強く反映されており、現在6つの日本のプロジェクトとパートナーを結んでいる。

そして、8月7日からはJolkona web site上でパートナーの一つである日本のNPO ETICにフォーカスをあてたキャンペーンが開催される。

「Your small change can make a big change in Tohoku」
(詳細はこちら:http://bit.ly/Osz2vs

震災後1年以上が立った今、継続的に支援を行うことが大切であるという思いから、日本人のインターン生と共にこのキャンペーンを始めた。少額$5から世界中の誰もがこの支援に参加できる。この寄付金は直接ETICに渡り、東北復興のため奮闘する若者の活動資金となる。日本の復興を願い、アメリカ・シアトルから新しいプロジェクトが動き出す。(寄稿・小谷卓大)

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